2016年02月27日

満員電車のデキゴコロ04


 荒くなっていく息遣いが自分のものだとは思えなかった。現実味がないのだ。
 優人を想ってひとりですることはよくある。いまは妄想が現実になっていて、しかも――満員電車のなかだ。
 美奈は右手で自身の口を覆った。妙な声を出さないようにするためだ。
 こらえる美奈をしげしげと見おろし、優人は彼女の秘芯をショーツを隔ててグニグニと刺激する。

「ん……っ」

 ショーツごしだが、彼の指を濡らしてしまっている自信がある。これほどまでにあふれているのは人生で初めてだ。決して誇張した表現ではない。

「……っふ!」

 一瞬のことだった。スルリ、と優人の指がショーツの端からなかへくぐり込んだ。
 潤みきった割れ目をゆるゆると指がたどり、つぷっ、と蜜口に沈む。

(あ、あ……っ。指が、ナカに)

 ひとりでするときはナカに指を挿れない。なんとなく、怖いからだ。
 くちゅっ、ぐちゅちゅっと身のうちに入り込んでいく指には違和感を覚える。しかし同時に、いまだかつて体験したことのない快感にも見舞われた。
 優人は美奈の蜜壷を中指でまさぐりながら、親指の腹で花芯を押しつぶした。

「ぁっ……!!」

 声を抑えているのがつらくなる。美奈は唇を一文字に引き結んで、ひたすら快楽に耐えた。

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posted by 熊野まゆ at 06:20| 満員電車のデキゴコロ《完結》


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