2015年07月15日

今宵、お兄ちゃんに夜這いします。16


「やっ、やだっ、へん……。それ、だめ……あ、ああぁっ!!」

ぷしゅうっと勢いよくなにかが噴き出してソファを濡らした。

「え、あ……? な、なに……。ご、ごめんなさい」

智香は身体を起こし、がたがたと震えながら口もとに手を当てた。ソファは智香のなかから放出した液体で濡れて染みになっている。

「いいよ……気にするな。それより、覚悟はできてるか?」

「か、覚悟……?」

「おまえ、初めてだろ。……痛むぞ」

友哉はいつの間にかベルトをはずしてスラックスの前を開いていた。トランクスも下にずり下げられ、高々とうえを向く一物が目に入る。

(お兄ちゃんの……すごく、大きい)

男性のそれを目にするのは初めてだから、ほかの誰かと比べているわけではない。指とは比べものにならないほど大きな肉棒を目の当たりにして、それが身の内に入るのだと思うと少なからずおののいた。
友哉は智香の表情を見て彼女の心理を悟ったのか、優しい声音で語りかける。

「といっても、痛いのは初めのほんの少しだけだ。だが、どうする? いやなら……怖いのなら、やめる」

怖い。だがそれ以上に、彼とつながりたい願望のほうがまさる。

「……挿れて、お兄ちゃん。欲しい、の……。お兄ちゃんのすべてが」


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2015年07月16日

今宵、お兄ちゃんに夜這いします。17【完】


すがるような視線を兄に向ける。
友哉はまぶたを細め、あらためて智香の両脚をひらいた。雄々しい切っ先を蜜口にあてがう。

「あ……っ、ぐ」

めりめりと入ってくるそれはとてつもない圧迫感で、反射的に腰が引けてあとずさる。
しかしあとには引けない。友哉は智香の両脚に腕を絡めて固定しているし、なによりも智香自身が彼のものを身の内におさめたいと強く願っている。

「……やっぱり、やめておくか?」

友哉は智香の悲痛な顔を見て気遣わしげに言った。
まだほんの先端しか入っていない。

「っ、やめ、ないで……。へいき、だから……もっと、奥まで」

身体の反応とは逆のことを言いながら兄に乞う。
欲しい、欲しくない。いや、やはりつながりたい。大好きなお兄ちゃんと。

「智香……っ」

ぐっ、といっきに剛直が下肢をつらぬく。
ほとばしる痛みに、智香はいまだかつて出したこともないような声を上げる。


絶叫が響く新月の夜。
兄への夜這いは、成功――したのだと、思う。

FIN.

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