2017年09月03日

御曹司さまの独占愛10


(ああ、こんな……こんなこと)

 布団の中に潜り込んですべてを隠してしまいたい。けれど、掛け布団はどこかへ行ってしまったし和臣に両手首をつかまれたままなので身動きが取れない。もしかしたらいまならば彼の手の力が緩んでいるかもしれないと思って両手を動かそうと試みたが、そううまくはいかずピクリとも動かせなかった。

(ううっ……)

 心の中で嘆いて、若菜は眉尻を下げる。困り果てて恥じらう若菜を盗み見たあと、和臣は大きく息を吸い込んだ。それから、充血してぽってりとふくらんだ若菜の花芯を舌先でくすぐった。

「ぁあっ! あ……やっ、和臣さ……ぁ、んんっ!!」

 若菜の手首を押さえていた和臣の両手がぴくりと動く。若菜の乱れた着物を伝って這い上がり、むきだしの乳房をとらえてそのいただきをこねまわす。

「――っぁ!? あ、だめ……ぁっ、あぁっ!」

 胸の飾りをそんなふうにこねまわされるだけでもたまらないのに、下半身の突起を素早く舌でなぶられている。頭の中がしだいに霞がかってきた。恥ずかしいだとか、いけないことをしているというようなほかのことを、なにも考えられなくなる。身も心も快感一色に染まっていく。

「ふぁ、あっ……、あぁあっ――……!」

 頭の中が真っ白になり、そこへ星が飛ぶ。目の前がチカチカして、高いところから突き落とされたような心地になる。

「は、ぁっ……はあっ」

 若菜は汗ばんだ胸もとを大きく上下させる。酸素が足りない、と脳が叫んでいるような気がした。
 和臣がゆっくりと顔を上げる。

「……きみは童顔だと思っていたけど……そんなことはないな。こういうときのきみは」
「そ、それって……どういう――」

 ずちゅっ、という水音がすべてをうやむやにする。 

「ひ、ぁっ!?」

突然、下半身に強烈な違和感を覚えた。驚いて下を見る。和臣の指が、体の中にうずまっている。

「なっ、え……ぁ、アァッ!」

 彼の中指は瞬く間に根もとまで体の中におさまってしまった。違和感はあるものの、痛みはない。

「狭い……けど、よく濡れている」

 和臣は口もとを愉しげに歪めて中指を前後に突き動かす。

「ほら、ぐちゅぐちゅって音……聞こえるだろう? 若菜、きみが奏でているんだ」

 これみよがしにそう言われては意識せざるを得ない。

(この、水音を……私が)

 いまならきっと顔面で目玉焼きができる。恥ずかしくて、どうしようもなくて、気持ちがいい。

「うっ、ふ……うぅ、ん……ッ!」

 遠くで聞こえるししおどしの音に自身の嬌声がまじる。風情に欠けていて、何ともいたたまれない。

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posted by 熊野まゆ at 06:29| 御曹司さまの独占愛《完結》

2017年09月02日

御曹司さまの独占愛09

「隠してはいけない。……大丈夫、薄暗いからよく見えない」
「で、でも……いえ、そういう問題ではなくてっ」

 見えるとか見えないとか、そういうことではない。彼が、自分の秘めたところを舐めようとしていることが大問題なのだ。

「だめです、そんなところ……!」
「だめだと言われても、僕はここに舌で触れたい。きみがどんな顔をするのか、見てみたい」
「どんな、って……」

 いまだってきっとみっともないくらい顔が赤いに決まっている。

(もし、そんなところを舐められたら)

 想像しただけで頭の中が沸騰してしまいそうだった。いまならきっと顔面でお茶を沸かせる。自分の頬の温度を確認するためにそっと指を添わせてみると、案の定とてつもなく熱かった。
 若菜は顔の熱を発散するようにぶんぶんと何度も首を横に振る。

「だめです、絶対っ!!」

 唇を引き結び、断固とした姿勢を示す。

「きみがそこまで言うのも珍しいね」

 いっぽうの和臣は困り顔だ。ふう、と小さくため息をついて首を傾げる。

「……でも、僕だって譲れないよ」

 切れ長の目がしだいに鋭さを帯びていく。

「若菜のすべてを味わいたいんだ」

 彼はなぜ、こういう――有無を言わせぬ雰囲気をかもしだすのが上手なのだろう。この邸で働いていて、和臣に無理強いをされることはいままでになかった。

(私が本当に嫌がることは……和臣さまはしない)

 恥ずかしいところを舐められるのを、心から嫌がっているわけではないのではないかと、自分自身のことがわからなくなってくる。
 和臣はそれ以上はなにも言わず若菜の女陰のすぐそばまで近寄った。

「あっ……!」

 こうなればもう手でそこを押さえて隠すしかない。しかし、伸ばした両手はたやすく彼に絡め取られてシーツの上に張り付けられてしまった。
 脚のあいだに彼の顔があるこの状況が信じられない。若菜は口をぱくぱくと動かす。「だめだ」と言いたいのに声が出てこない。
 和臣の赤い――肉厚な舌が、形のよい唇から出てきた。それを目にしただけで、彼の舌が伸びていく先にあるそこがヒクッとひとりでに疼くのを若菜は確かに感じた。
 和臣の舌が蜜口とその上の花芽を順番に、ひとつひとつ丁寧にれろりと舐め上げる。

「ふ、ぁあッ……!」

 瞬時にぞくぞくっと表皮が粟立ち、羞恥心に混じって明らかな快感が体の中を駆け巡る。
 指でされるのとはまた違った気持ちよさに、若菜はすぐにとりこになってしまう。

(だめ、な……はずなのに)

 そんなところを舐められたら恥ずかしくて死んでしまいそうだとさえ思ったのに――。

「ぅっ、ふ……う、うぅっ」

 和臣の舌は飴玉を舐め転がすように若菜の珠玉をねぶってもてあそぶ。

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posted by 熊野まゆ at 06:12| 御曹司さまの独占愛《完結》

2017年08月27日

御曹司さまの独占愛08


「ぁっ、ん……ん、ンンッ!」

 つまんで、引っ張って、こねて。それを繰り返されている。ただそれだけだというのに、呼吸するのを忘れてしまいそうなほど気持ちがよい。

(なに……? これは、なに?)

 いけないこと、恥ずかしいことをされている。そういう自覚はある。踏み入れてはいけない世界に足を突っ込んでしまっているのではないかと、漠然とした不安感に襲われる。

「……かわいいよ、若菜」

 ぷっくりとふくらんだ淫核を和臣は指先でぐりぐりと押し込める。

「――っ、ふ、はぁっ……!」

 よくわからないなにかが足先から昇りつめてくる。そのなにかが体の中をひた走ると、手足をばたつかせて暴れてしまいそうになる。
身もだえする若菜の体を和臣は乳房ごとやんわりと布団の上に押しつける。手のひらにおさめたふくらみをぐにゃりと一揉みしたあと、和臣はその先端を指でつまみ上げた。

「ひゃうっ!」

 まな板の上の鯉さながら身を跳ねさせる若菜を和臣は熱心に見つめ、椀をひっくり返したような形のよい乳房をふにふにと揉み込みながらいただきを指のあいだに挟んでしごく。

(和臣さまの指……気持ちいい)

 若菜はひっきりなしに「ぁっ、あっ」と嬌声を上げながら体をくねらせる。乳頭と下半身の豆粒をいじる彼の指は強くも弱くもない。その絶妙な加減がいっそう快感を煽る。

「きみの蜜……このままではシーツに落ちてしまうね」

 やけに嬉しそうな声音だった。

(蜜――って、私の……アソコから出てるの?)

 自分ではよくわからないけれど、彼が言うのだからそうなのだろう。そう言われてみれば先ほどから足の付け根が濡れている感覚がある。自分の中からなにかがあふれ出しているのは間違いない。

「舐め取ってあげようか」

 ――だれが、なにを?
 若菜は和臣が言っていることの意味が理解できない。きょとんとしたまま動かずにいる若菜の秘所へ和臣はなにも言わずに顔を寄せる。

「な、なに――……だ、だめですっ!」

 彼が赤い舌をべえっと出したことですべてを理解した若菜は慌てて脚を閉じようとした。

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posted by 熊野まゆ at 07:49| 御曹司さまの独占愛《完結》

2017年08月26日

御曹司さまの独占愛07


(力が……入らない)

 脚は自分のものではなくなってしまったように、動かない。自分の意思では動かせないのに、和臣が触れている箇所だけは異様に熱を持っている。彼の手のひらが熱いのか、あるいは自分自身が過剰に意識しているせいなのか。どちらにせよ、若菜に逃げ出すという選択肢はなかった。
 和臣は若菜のようすを静観していた。彼女が動かないと見るやいなや、両手をなまめかしくうごめかせる。太ももの内側を付け根に向かって手のひらをそろりそろりと走らせる。

「……っ、ふ」

 若菜は口もとを押さえて和臣を見おろす。脚が動かないのならばせめて口で「やめて」と言えばいいのに、そうしないのはなぜだろう。

(もう……わからないままでいい)

 考えることを放棄してしまったのは、彼の手が心地よいせい。脚の付け根の、ふだんは秘めるべきそこをじいっと見つめられ、羞恥心のタガが外れてしまったように思う。そうなればあとは堕ちていくだけだ――快楽の蜜沼へと。
 和臣の骨張った指が秘芯をそっと撫でたどる。

「ふぁあっ……!」

 自分でも触ったことのないそこを指で押され、体の中に雷を落とされたような衝撃に見舞われる。彼の指が触れたところを核にして頭のてっぺんや足先に向かって電流が走る。そんなふうに感じた。

「喘いでいるきみも……いい」

 なにかに囚われたように恍惚とした表情を浮かべた和臣が話し始める。

「ひたむきに僕に仕えてくれるきみがずっと好きだった。無欲で、純粋で……でもだからこそ、思うままに穢してみたいという欲求が日に日に強くなっていった」

 若菜の小さな豆粒をなぶる指が激しさを増していく。

「ああ……純真無垢なきみからいやらしい蜜がこぼれ出ている」

 キュッとと強く敏感な花芽をつままれれば、「ひぁっ!」と恥ずかしい声が出て体が跳ねる。

「男を誘う愛蜜が、次から次に――とめどなくあふれてくる」

 和臣は若菜の蜜口からこぼれ落ちた愛液を指で掬い、それをおもむろに口もとへ持ってきて見せつけるように舐め上げた。

「――っ!!」

 羞恥心のタガは外れてしまって、もうこれ以上のことはないと思っていたのに、顔から火が出てしまうのではないかと思うほどだった。
 頬が、耳が熱い。心臓はどこまで速く脈を打つのだろう。このまま心拍数が上がっていったら、意識を失ってしまうのではないか。

「あぅっ……う、んんっ……!」

 彼の指先が、今度はぬめりけを帯びてふたたび下半身の小さな豆粒をいじり始める。

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posted by 熊野まゆ at 06:17| 御曹司さまの独占愛《完結》

2017年08月20日

御曹司さまの独占愛06


(ああ、私……どうしちゃったんだろう!)

 先ほどから初めての感覚に見舞われてばかりだ。わけがわからなくなってくる。
 動悸がひどい。息遣いも荒い。このまま意識を失ってしまったらどうしよう。

「……嫌では、ない?」

 このタイミングでふたたびそれを訊かれるなんて――。
 和臣の唾液で湿ったそこに吐息が吹きかかり、瞬時にぞわりと鳥肌が立つ。
 若菜は両手で自身の顔を覆い隠した。そうすることで、その質問には答えられないのだと暗に示す。
 和臣はわずかに眉間にシワを寄せて、大きく口を開いた。自分の乳頭が彼の口腔に吸い込まれていくのを指と指のあいだから垣間見る。

「――っ!」

 ふくらみの先端をじゅうっと水音が立つほどに吸い上げられる。さまざまな感情ごとそうして彼に吸い取られているような気がしてくる。
 若菜が小さく首を横に振る。しかし和臣はそのことに気がつかない。

(和臣さまはご主人さまなのに)

 いままでそれを忘れたことはなかった。主人に仕える従順な自分を誇りにすら思っていた。
 ――それなのに。

「ぁ、あっ……は、ぅっ!」

 胸の先を執拗に貪る彼を主人だとは思えない。そして、そうされることでもだえている自分自身もまたそうだ。私たちはいま健全な主従関係ではない。

(どうして……どうして?)

 こんなふうに変わりたくなんてなかった。彼はずっと憧れのままでよかった。和臣は清廉潔白で堅実な人だ。

(そう……そんな和臣さまに、憧れていた。それはきっと……)

 心の奥――自分でも気がつかないくらい隠されたところで和臣のことを慕っていたのだと思う。そうでなければいま、不快感でいっぱいになっているはずだ。

「ふっ……!」

 いっそうひどい水音を響かせて彼の唇が遠のく。口もとの唾液を手の甲でぬぐいながら和臣は言う。

「僕はずっと変えたかった。きみとの関係を」

 障子ごしに射す月明りに照らされた彼はやけに儚げに見えた。

「だから、今日――きみが18歳になる今日を、きっかけにしたかった」

 和臣はゆっくりと若菜の着物の裾をかき分ける。

「あ……っ」

 下着が脚から抜ける。慌てて手を伸ばしたものの、ショーツは手の届かないところに放られてしまった。

「僕は後悔していない、なにひとつ」

 両膝をつかまれ、左右に割られる。着物の裾がするりと落ちて、脚の付け根が無防備になった。

「……若菜。僕に触れられたくないのなら逃げるんだ。いますぐに」

 若菜は短く息を吸ってそのまま固まった。

(逃げる――って、どうやって……)

 両脚は彼の手で押さえられている。和臣の手にさほど力は入っていないから、振り払って逃げ出すことはできるかもしれないが――。

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posted by 熊野まゆ at 06:54| 御曹司さまの独占愛《完結》


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